第1470回 プラ工技研技術講座(会員の皆様へ)
真空成形・熱成形・シートフォーミングの活用技術
――高機能3次元成形品への対応/創造的“実用”応用設計手法
●製品設計・金型設計・成形技術者のための高付加価値プラスチック成形品へのアプローチ
●最近のプラスチックに対する要求は多様/さらに高機能化が指向――高付加価値パッケージのヒント ●製品設計への指針
*シートフォーミングの優位点を有効に使った製品を考える上で、その素材を含むシート用プラスチックの開発や、実用的な製品設計の
手引きとなるよう解説。自動車や住宅、ハイテク産業で活用されている高機能の真空成形・熱成形・シートフォーミングの位置付け、
射出成形などとの比較・優位性をはじめ、各種テクニック、成形事例を解説。
- 開催日時 平成29年5月12日(金) 10時30分 ~ 17時00分
- 会 場 きゅりあん (4階 第1グループ室) 東京都品川区東大井5-18-1 >> 地図
- 参 加 費 正会員(個人・法人)28,700円 一 般(会員外)33,700円(いずれもテキスト、資料及び昼食代を含む)
■ 講師および講義内容
担当講師
- 平成29年5月12日(金) 10時30分 ~ 16時30分
- 安田倉庫株式会社 物流技術グループ 伊神 秀生氏
●講師プロフィル 1990年ごろからシートフォーミングに関する専門書を数冊執筆。1994年名古屋市工業技術振興協会長賞授賞。名古屋工業大学日比研究室にて、シートフォーミングの成形プロセスにおける分子配向を研究。1999年より日本IBMのもとで電子部品などの輸送パッケージの開発に携わり、海外のサーモフォーミングメーカーを監査、現地指導を行なう。その後多くの賞を受賞。現在、安田倉庫㈱で上級技術指導員として活躍中。
講義内容
1.シートフォーミングの全体像
2.新素材と応用の可能性
(1)新しいプラスチックシート
(2)フォーミングの事例
3.フォーミング理論――欧米の研究を基に
(1)学術的な特徴と技術的な特徴
1)シート挙動――肉厚の均一化/ドッグラインの発生予測/ウェビングの分類/ラバーバンド効果
2)賦形制御――プラグのテクニック/メス型におけるプラグ設計/オス型におけるプラグ設計
3)構造設計――ダブル・ステップス/ダブル・デッカー/フォールディング/ダン/モート/ウェブ・ポケット
4.シートフォーミングの評価
(1)評価技術――評価試験の実際
1) 振動試験 2) 落下試験
(2)CAE(コンピュータ解析)技術――有効な使い方
1) コンピュータ支援の発展
2) シートフォーミングの解析事例
5.次世代設計手法
(1)設計の原則と法則
1)8原則――片側設計/微細凹凸形状共存不可/固体強度設計/平面不分割/曲面形状設計/抜き高さ統一/比較設計/軸設計
2)4法則――要素分離/合成勾配/表裏対偶/辺縁低強度
(2)創造的設計手法――次世代デザイン創出法(発明的創造、閃きのテクニック/発想の転換事例(水平⇒垂直、垂直⇒水平)
6.新しいカテゴリー
(1)シートトランスフォーミングの設計事例
①フォールディング、②スパイダリング、③キャスリング、④メタモリング
(2)意匠設計と緩衝設計事例
①サーフェイストリートメント<曲面処理設計>、②クッショニング<緩衝構造設計>
7.技術展望
(1)拡大する第三期技術への対応――デザイン・インとコンセプトイン
(2)アプリケーションの視点による成長のための戦略――水平的多角化と垂直的多角化
<使用テキスト>伊神秀生著『マンガと写真でわかる初歩のシート成形』(A4判、フルカラー、100頁、定価4,320円、R&D支援センター刊)をサブテキストに使用。
(書籍代は参加費に含まれます)
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